畳のコラム(1) |

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畳のコラム(1)

最近、畳のお部屋に住まわれたことがないお客様が増えてきたようです。

畳は人気がないのかなと思っていましたが、先日、リラクゼーション施設に行ったところ、オール琉球畳のお部屋でした。湿気が多い所はやっぱり畳の方がいいんですかね。

畳屋さんのご協力を頂いて、畳のお話を数回コラムとして掲載させていただきます。

不定期連載ですが、よろしくお願いいたします。

【畳は日本生まれ】

畳は日本生まれの敷物です。

湿気が多い日本ならではの敷物です。畳はそのスポンジのような構造から、吸湿性にすぐれていたためです。

奈良時代に書かれた古事記に畳の文字があるようです。当初の畳はござなどの「畳(たた)める」敷物を意味したのではないかと考えられているようです。

現存最古の畳は、奈良時代の聖武天皇が寝床につかっていたとされる畳です。古い時代は、天皇しか畳を使うことが出来なかったんですね。

わらの畳床に畳表と縁(へり)を縫い付けた、今日一般的な畳は、平安時代に登場したようです。当時は貴族や高僧だけが使える高級品でした。この頃から、藺草(イグサ)は利尿薬や消炎剤などの薬草としても使われてきました。

鎌倉時代以降、畳は武家屋敷でも使われ、江戸時代中期になって民家にも広まりました。イグサの生産量が増えた明治時代には、地方の農村にも普及しました。

畳が普及する以前は板の間でした。古い日本家屋というと畳のイメージがありますが、一般に普及したのはそれほど古い時代ではないのが驚きです。

(参考・読売新聞 はじまり考)

【畳は天然の空気清浄器】

畳はお部屋の湿度を約40%に保ちます。

畳の材料となっている藺草(イグサ)は、海綿のように弾力性のある組織が多数あつまった植物です。断面をみると細かな穴が開いています。スポンジと同じように、その穴に空気をたくさん含むことができます。

その空気の層が、湿度が高くなれば湿気を吸い、低くなれば湿気を放出する働きをします。湿度調節の働きをしてくれるのです。

また、二酸化窒素などの有害物質を吸着する働きももっています。

夏は涼しく温度を保ち、冬は暖かく室内を保ちます。

天然素材の為、独特の緑の香りもあります。この香りには、紅茶やバニラと同じようなリラックス成分が含まれています。

それが、森林力やアロマのように、リラクゼーション効果を生むのです。

抗菌作用もありますので、水虫予防などにも良いようです。

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